お客様の鍵となる企業を目指して

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お客様の鍵となる企業を目指して

 2020.3.3  2020.3.3 

No.13

RPA提供側は
何を言っているのでしょう

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RPAは幻滅期に入った

RPAを提供しているベンダー(業者)は、異口同音に「RPAは今、幻滅期に入った」と言っていました。

 

 

どういう事かと言いますと、

 

● RPAが世に出た時には、「業務を飛躍的に改善する切り札」として一躍脚光をあびた

   ↓

● 大手企業がRPAに飛びつき、業務改善を試みた

   ↓

● その結果、意外に「RPAって、難しいよね」「効果出ないよね」になった

 

というのです。

 

 

そこでベンダーは、その要因を次のように総括しています。

RPA提供側の感覚として

 

① RPAを導入すれば何でも出来ると思ってしまった企業が失敗した

 

② 業務をきちんと分析せずに、RPAが勝手に業務を「改善」すると思ってしまった企業が失敗した

 

③ 現場のある一部が勝手にRPAを構築し、全社(もしくは全部署)での共有物にならなかった企業が失敗した

 

 

そこで、RPAを導入しようとする企業に対しては

RPA導入企業側の責務として

 

A) まずは、業務分析をきちんと行う

 

B) 何をRPAで行い、何は人で行うかを事前に決める(RPAは万能では無い!)

 

C) 関わる人が、皆「当事者」意識を持って、少しづつ、一歩づつ、着実に進めていく。この事が大事です!

と言っていました。

 

 

 

確かにシステム開発者の感覚では、上記(A)(B)(C)は、その通りなのです。

 

でもね、それが出来ないからユーザーさんは苦労しているのですよね。

 

それが出来るような会社であれば、RPAを使わなくても業務改善出来ますよね。

 

 

 

RPAの成功を阻害している一番の要因

私は、ベンダー側がこんな事を言って『RPAが成功しないのは、「ユーザーのせいです」』と言っているからダメなのだと思っています。

 

ユーザー部門は、仕組みを構築するのが「仕事」ではありません。

仕組みを使って業務を遂行するのが仕事です。

 

そのユーザー部門が、何故RPAの方に寄り添って行かないといけないでしょう?

 

これなら、今までの業務システム開発と同じでは無いですか?

 

この事が、RPAの成功を阻害している一番の要因だと思います。

 

 

 

システム側がユーザーに寄り添って、自動的にシステムが改良され続ける のが理想です。

 

全自動は未だ「無理」ですが、だからと言って「ユーザーさん頑張ってRPAを育ててね」と言うのもね…という感じです。

 

 

私は、RPAという言葉自体に捉われる必要は無いと思っています。

 

それよりも、どうすればシステムがユーザーに寄り添って行けるような「仕組み」を作れるかに興味があります。

 

 

ポイントは、人とシステムとの連携だと思っています。

 

 

 

 

次回は、
新型コロナウィルスで在宅勤務。さぁ大変!です。

 

 

 

 

田畑 幸男

株式会社スカイネット 代表取締役

日本アイ・ビー・エム株式会社のSEとして主に流通関連/医薬品関連 システム設計に従事し、その後1987年に有限会社 宙(そら)を設立。1994年に株式会社スカイネットを設立。